![](fm14410l/fm14410la-front.jpg)
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![注意!](../logo/caution.gif)
オークションの無断リンクがあるので、仕様は非公開です。
2009.6.7作成
2010.10.5追記
2010.10.5追記
極東電子 FM144-10L
☆周波数・モード | 非公開 |
☆定格出力 | 非公開 |
☆最大周波数偏移 | 非公開 |
☆送信周波数構成 | 非公開 |
☆受信周波数構成 | 非公開 |
☆マイクインピーダンス | 非公開 |
☆受信方式 | 非公開 |
☆受信感度 | 非公開 |
☆通過帯域幅 | 非公開 |
☆電源 | 非公開 |
☆消費電力 | 非公開 |
☆寸法・重量 | 非公開 |
☆発売年・定価 | 非公開 |
![](fm14410l/fm14410l-1.jpg)
リグの説明
![](fm14410l/fm14410la-front.jpg)
前面左にスピーカがあるのは、非常に珍しいと思います。電源スイッチはパワー切り替えを兼ねたロータリースイッチです。
マイクコネクタは右にありますが、上にあるのは初めてです。右ハンドルで左のグローブボックスに固定すれば上のほうが自然・・・という発想でしょうか。実用には?ですね。
フロントカバーはダイキャストで立派ですが、上下のカバーは厚み1.2mmのアルミにレザー調のフィルムを貼ったようなもので、強度はありません。
マイクコネクタは右にありますが、上にあるのは初めてです。右ハンドルで左のグローブボックスに固定すれば上のほうが自然・・・という発想でしょうか。実用には?ですね。
フロントカバーはダイキャストで立派ですが、上下のカバーは厚み1.2mmのアルミにレザー調のフィルムを貼ったようなもので、強度はありません。
受信回路・送信回路のプリント基板が1枚ずつ、シールドされた電力増幅部に分かれます。送受信切り替えはリレーですが、カバーなしで大きなものが実装されていました。送信すると、ガチャ!という音がして切り替わります。マイクはトリオ(ケンウッド)の4Pと互換性があります。
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上面図 | 下面図 |
発振部
受信が全く出来ませんでした。ノイズは聞こえますが、SGで信号を+110dBuまで入力してもサッパリ聞こえてきません。
オシロで見ると、第二局発の11.155MHzが発振していません。水晶を探し、ジャンクの基板から10.245MHzを抜き取って交換したら発振し強い信号は受信可能になりました。
オシロで見ると、第二局発の11.155MHzが発振していません。水晶を探し、ジャンクの基板から10.245MHzを抜き取って交換したら発振し強い信号は受信可能になりました。
実装されていた水晶は144.40、48、60、80の4チャンネルだけです。現在のバンドプランでは実用になりません。
手持ちの他社の水晶を入れてみました。トリオのリグと互換性ががあるらしく、TR-7200シリーズの水晶が使えます。しかし、現在のバンドプランに合ったストックが少ししかありません。
今回は、実験のためプラン外の数チャンネルを追加しています。
手持ちの他社の水晶を入れてみました。トリオのリグと互換性ががあるらしく、TR-7200シリーズの水晶が使えます。しかし、現在のバンドプランに合ったストックが少ししかありません。
今回は、実験のためプラン外の数チャンネルを追加しています。
受信部
第二局発は解決したのですが、コイルを調整しても70dBu入力でメータがフルスケールの半分くらいです。スケルチも効かず、無信号時のノイズ音も少なめでした。
まず低周波増幅周辺に多い電解コンデンサ9個を交換、さらに中間周波増幅・ディスクリ出力の変色したマイラーコンデンサを交換しました。若干ノイズ音は改善されましたが、いま一歩です。中間周波増幅(10.7MHzと455KHz)・局発のトランジスタが劣化の多い2SC710だったので、2SC829に交換しました。ところが芳しくありません。
ハンダの劣化をチェック、再ハンダしても症状は改善しません。
ハンダの劣化をチェック、再ハンダしても症状は改善しません。
![](fm14410l/fm14410l-4.jpg)
コイルのシールドケースを外し同調コンデンサの容量を少し減らしたら、コアを抜かない最適ポイントが見つかりましたが、劇的な改善にはなりません。
RFプローブでチェック、高周波増幅は増幅しているようですが、念のためデバイスの2SK33 2個を2SK192に交換しても同じです。
ついに徹底的に部品を交換!と、ミキサの2SC738を2SC535に、高周波から中間周波増幅までのパスコン(セラミック)・コイル間の結合コンデンサを全て交換・・・と、過去最大?のメンテナンスをしましたが、1uV入力でS/Nが14dBと、どうもいけません。
メータの振れも50dBu入力でメータが半分まで動く程度です。もちろんメータを振らせるダイオードも交換すみです。
メータの振れも50dBu入力でメータが半分まで動く程度です。もちろんメータを振らせるダイオードも交換すみです。
![](fm14410l/fm14410l-5.jpg)
回路図をパターンを見て書くのも億劫なので(Hi)、ここで一旦ストップし回路図をゆっくり探します。何かヒントがあるかもしれません。極東電子の水晶式リグの回路図は、FM144-05CとFM144-10SAを持っていますが、いずれもデバイスが異なっています
455KHzのフィルタは東光製ですが、何と!メカフィルです。(写真の黒いプラスチックパッケージ)
この劣化も心配したのですが、フィルタをパスさせても変化ありませんでした。
この劣化も心配したのですが、フィルタをパスさせても変化ありませんでした。
送信部
送信は初期状態で約7Wでした。ファイナル・ドライバ・発振逓倍段のトリマを回し、10Wの出力を得ました。
ただし、ファイナル部のトリマ3個が非常に固く、簡単には回りませんでした。送信せずにマイナスドライバで慎重に回し、動きを良くしてから調整に入りました。
ただし、ファイナル部のトリマ3個が非常に固く、簡単には回りませんでした。送信せずにマイナスドライバで慎重に回し、動きを良くしてから調整に入りました。
![](fm14410l/fm14410l-7.jpg)
X:100MHz/div、 Y:10dB/div、 F=145.00MHz
逓倍回路と電力増幅部の同調回路・フィルタを形成するコンデンサ類の劣化も疑わねばなりません。 受信回路の問題もあるので、後日検討することにします。古いリグは、電波が出るから即使える・・・・と考えてはいけない一例です。
その他
古いリグゆえ、一筋縄ではいきません。回路図が無くてもプロは短時間で直すのでしょうが、まだ腕はプロ未満なので(Hi)、少し冷却期間を置くことにします。
しばらくすれば、ふとアイデアが湧いてくるものです。
しばらくすれば、ふとアイデアが湧いてくるものです。