![](mg-22/mg22-front.jpg)
BCLがブームになった時代の製品と記憶しています。ラジオは周波数をデジタル表示する製品がほとんど無く、ナショナルのクーガやソニーのスカイセンサーはダイヤル目盛りでおおよその推定をしていました。
マーカーは10種類の発振信号を切り替えます。例えば100KHzにセットすると100KHz毎に、1MHzなら1MHz毎に発振信号が出力されます。
発振出力をラジオのアンテナに近づけて結合すると、信号が聞こえる箇所の周波数が分かります。
中の様子を下写真に示します。
![](mg-22/mg22-2.jpg)
10MHzを水晶で発振させ、TTLの7490で分周しています。7490を4個並べて1/10000し、途中の出力を切り替え、トランジスタ1個のバッファを経て出力しています。
1KHz-500KHzは、おおよそ0-5Vでスイングするスイッチング出力ですが、1MHz以上は振幅が小さくなり方形波ではありません。マーカーとしての出力信号が得られれば十分なので、出力トランジスタを手持ちのftの高いもの(2SC1312→2SC535)に交換する程度にしました。
上の写真の中央に見える逆L字型のアルミ板ですが、電源を形成するトランジスタ2SC1226のヒートシンクです。トランジスタにネジ止めされていますが、絶縁されておらずコレクタ電圧がかかったままです。
このヒートシンク、左側に見える水色の電解コンデンサと厚紙を介してボンドで接着・固定されており、上部カバーを開けたときは外れかかっていました。振動を与えれば外のケースと短絡します。
![](mg-22/mg22-3.jpg)
さすがに不安なので、トランジスタをケース裏に絶縁してネジ止めしました。メンテナンス性は良くありませんが、今後手を加えることもなさそうです。
周波数を測定すると、10MHzで500Hz程度高めになっています。トリマで補正しましたが、10.000100MHzくらいまでしか追い込めません。発振回路の部品の経年変化と思いますが、トリマに10pFを並列に追加し、合わせこみました。