144MHzのハンディ機TR-2200/2200Gに対応した10Wブースターです。送信の電力増幅のみで受信アンプはありませんし、送受信切り替えリレーも430MHzほどシビアでないので、一般的なものです。
海外製品の回路図と定格のみ入手しました。国内とほぼ同じようです。
![レストア](../logo/restore.gif)
![注意!](../logo/caution.gif)
オークションの無断リンクがあるので、仕様は非公開です。
2009.2.20作成
2010.9.26追記
2010.9.26追記
トリオ VB-2200
☆周波数・モード | 非公開 |
☆定格出力 | 非公開 |
☆入力 | 非公開 |
☆受信アンプ | 非公開 |
☆電源 | 非公開 |
☆消費電力 | 非公開 |
☆寸法・重量 | 非公開 |
☆発売年・定価 | 非公開 |
![](vb2200/vb2200-1.jpg)
リグの説明
![](vb2200/vb2200-front.jpg)
また安定化電源を内蔵しており、裏面の電源コードからトランシーバで電源を供給します。スイッチセンターのOFFにするとトランシーバの電源も切ることが出来ます。
キャリアコントロール回路で送受信を切り替えるので、トランシーバ本体との接続は同軸ケーブルのみでも可能ですし、他社の1W FM機でも動作します。HIGHの送信時のみ、LEDが点灯します。
![](vb2200/vb2200-3.jpg)
トランス(実はチョークコイル)が見えますが、モービル運用時のオルタネータノイズ対策のパーツです。
今では1W機+10Wブースターでモービル運用というスタイルは考えにくいのですが、取扱説明書にも車へのセッティングを考慮している、と記載されています。
ノイズで影響を受けるのはブースターではなく、トランシーバの低周波増幅部です。チョークのみでは不十分なことがあるので、さらに簡単な安定化電源回路を通過してからトランシーバへ電圧を供給します。
![](vb2200/vb2200-2.jpg)
ファイナルは2SC1242Aで、トリオ独自のアルミのヒートシンク(左写真の基板上に見えるナットに似たパーツ)をケースにネジ止めしています。ネジの部分だけ下に飛び出すため、L字型のブラケットを足代わりにしています。
もう少し大きな放熱器が欲しいところです
送信部
動作チェックで送信すると、リレーがガチャガチャと開閉を繰り返し安定しません。キャリアコントロール回路とリレーのハンダ不良らしく、再ハンダしたら直りました。
リレーも接点不良があり得るので、カバーを開けて接点洗浄剤でクリーニングしました。最後に接点復活剤を少し塗り、安定動作を図りました。
リレーも接点不良があり得るので、カバーを開けて接点洗浄剤でクリーニングしました。最後に接点復活剤を少し塗り、安定動作を図りました。
パワーは当初1W入力に対し6Wしか出ていませんでしたが、出力回路のセラミックトリマを回したら10Wまで出るようになりました。
古いトリマは硬く、急に無理に回そうとすると破損します。調整前に位置をマジックペンでマークしておき、パワーを入れずにマイナスドライバ(金属で可)で左右にゆっくり回して動きを良くしておいて下さい。パワーを入れていきなり回すと、トリマが破損した時に急にトランジスタにストレスが加わります。
古いトリマは硬く、急に無理に回そうとすると破損します。調整前に位置をマジックペンでマークしておき、パワーを入れずにマイナスドライバ(金属で可)で左右にゆっくり回して動きを良くしておいて下さい。パワーを入れていきなり回すと、トリマが破損した時に急にトランジスタにストレスが加わります。
![](vb2200/power.gif)
入力が1Wを超えると、出力が飽和し始めます。ドライブするトランシーバの電源電圧に注意したほうが良いかもしれません。というのは、VB-2200から電源を供給すると13.0Vですが、手持ち安定化電源(約14V)を供給するとドライブ電力が1割以上増加するからです。
![](vb2200/txout.gif)
F=145.04MHz、X:100MHz/div、 Y:10dB/div
TR-2200Gで入力1.0W
その他
トランシーバーへの電源ケーブルが細く(0.3SQ程度)、グロメットが古く消耗していたので、交換しました。コードは0.5SQですが、コネクタに入らないので、コネクタ周辺のみ0.3SQにしてつなぎあわせました。