レストア
注意!
オークションの無断リンクがあるので、仕様は非公開です。
2006.1.21作成
2007.10.2修正
2010.9.26追記

トリオ TR-7900

☆周波数・モード非公開
☆定格出力非公開
☆マイクインピーダンス非公開
☆FM最大周波数偏移 非公開
☆受信方式非公開
☆受信感度非公開
☆通過帯域幅非公開
☆電源非公開
☆消費電力非公開
☆寸法・重量非公開
☆発売年・定価非公開

リグの説明

フロントパネルにあるテンキーが特徴のモービル機です。
周波数は以下の方法で設定・変更します。
   1) マイクのUP・DOWNキーを押す
   2) テンキーで周波数を設定する (例えば145.00MHzならば、[5][0][0][0]と押す)
   3) メモリー(15チャンネル)にそれぞれ設定し、ダイヤルを回す
周波数変更がダイヤルつまみでないところがユニークですが、一方で使いづらさを感じます。
短命に終わったリグでしょう・・・と書きかけたら、実はヨーロッパで人気のある商品だった、という記事を発見しました。海外で発売された後、JAでも販売されたようです。JAでは評判はイマイチでした。
察するに、ヨーロッパでは(アメリカでもそうでしょうが)リピータによるQSOが主であり、JAのようにダイヤルを回して相手を探すスタイルではないのでは?
上面図 下面図

受信部

受信回路は、従来通りSGで信号を入力し各コイルを調整します。
ANT入力のコイルは比較的変化は少なく、ヘリカルキャビティの調整で効果が違ってきます。繰り返し行いますが、微妙な調整にはアナログメータがはるかに有利です。
改善前後のS表示の変化は下図のようになります。(f=145.0MHz) Sで2.5〜3程度UPします。
調整前 調整後 S特性(F=145.00MHz)
受信周波数改造がされており、142.00〜148.995MHzまで受信可能でした。改造箇所が分かったので、元に戻しました。

送信部

入手時の出力は約10Wでした。ドライブ部を調整し、12Wまで上昇しました。
送受信周波数は特に問題ありませんし、変調回路も調整不要でした。 スペクトルも写真どおり、異常なしです。
f=145.0MHz  X:50MHz/div Y:10dB/div

その他

現在、レピータ運用が可能になっていますHi。(許可されていれば・・・の話です)
前オーナーが改造されたのでしょうか、オフセットキー(OS)を押すと、±600KHzで送信されます。
受信状態がこれでも 送信で+600KHzになったり -600KHzになったり
基本的に違法電波が出る状態にしたくないですね。
コントロール部のどこかを直せば良いのでしょうが、回路図を見てもわかりません。単純にテンキーの接続部を切断すると、他のキーも使用できなくなります。
もうロジックの回路が読めなくなりました。20年のブランクは大きいですHi。