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 違反の事例を こちら に掲載しています。
2004.11.6作成
2007.10.1修正
2010.9.26追記

トリオ TR-7700

TR7700
☆周波数・モード  144MHz FM
☆定格出力 非公開
☆最大周波数偏移 非公開
☆マイクインピーダンス 非公開
☆受信方式 非公開
☆受信感度 非公開
☆通過帯域幅 非公開
☆電源 非公開
☆消費電流 非公開
☆寸法・重量 非公開
☆発売年・定価 非公開
2010.9.26
 オークションの無断リンクが依然としてあるので、上記仕様を非公開とします。

このリグの説明

 TR-7500GRの後継機種です。受信信号強度と送信パワーを示すメータが姿を消し、LEDのバーグラフになりました。FMモービル機は斜めからでも確認が容易な上、耐振性でメータよりも有利なLEDを採用したと思われます。SSBを含むオールモード機は、ビームを振って微妙な信号の変化を読むためでしょうか、メータが残りました。
 デザインは同シリーズのTR-8400と揃えてあります。

受信部

 受信は問題なさそうです。でも無線通信のために性能を追求するのが我がラボの方針(Hi)、受信感度を上げることにしました。
 まず従来の性能です。左下のように比較的フラットな特性です。受信改造が流行?する前だからでしょうか。アマチュアバンドに感度の最大点がありました。
 調整はヘリカルキャビティからです。144.70MHz及び145.80MHzで感度差が少ないように調整します。
 このような調整をして分かってきたのですが、中間周波増幅(IF)のコイルを調整すると驚くほどSが上がるケースが多いようです。高周波増幅(RF)に比べ、コイルのQが高いためではないかと思われます。感度が良くない・・・・というリグは、信号を受信しながらIF増幅のコイルを少し回すだけでも効果が期待出来ます。(腕に自信のある方はお試し下さい)
 調整後は以下のようになりました。144.0MHzでは4dB程度悪化していますが、144.5〜146MHzでは良くなっています。狭帯域にすることで、中心周波数は感度が上昇します。
受信調整前 受信調整後 S特性
調整前 調整後 S特性
 145.0MHzにおける調整前後のS特性は左図のようになりました。(このリグはS表示ではなく、LEDバーグラフが1・2・3・4・5・6・8・10で点灯するようになっています) 「S」という表現が適当か微妙なところですが、S2以下が表示しにくくなっています。
 最終調整で、入力20dBuでフルスケールになるように調整しました。

送信部

送信電力 パワーはやや少なめでした。145〜145.8MHzで10Wちょうど、144MHzでは9Wを割ります。
 ドライブ段のトリマとコイルを調整したところ、約11Wまで出力が増加しました。さらにパワー制御の半固定ボリュームを回しきると、12Wまで上昇し、周波数による変化も少なくなりました。(右図)
 送信周波数の誤差も300Hz以下と良好でした。

その他

内部の様子
 たまには、内部の様子をご覧下さいHi。
 回路図が無いのですが、430MHzのリグとして同時期に発売され、同一デザインのTR-8400の回路と部品配置を参考にしました。
 半固定抵抗は少しわかりにくいのですが、従来の位置をあらかじめマークしておき、動かしながら反応を見て調べました。
 外観はややキズが多めです。フロントパネルの汚れを中性洗剤で落とし、ツマミを磨きました。
 もう一点注意せねばならないのが、衝撃吸収+ケースとの絶縁?のためにケースに貼られているウレタンフォームです。
 長期間に劣化し、ボロボロです。手で触れるだけで表面が外れます。(下写真)
ウレタンフォーム とりあえず剥がしました。でも適当なものが意外にも入手出来ません!
 厚みはせいぜい3mm〜5mm、窓のすきまテープでは厚すぎますし、幅が狭くて数本貼らないといけません。何が適当なのか・・・・・・と思案中です。
 (このリグの場合、ケースと部品がショートしそうにないので、敢えて貼らないままにしています)
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