TR-7500GRの後継機種です。受信信号強度と送信パワーを示すメータが姿を消し、LEDのバーグラフになりました。FMモービル機は斜めからでも確認が容易な上、耐振性でメータよりも有利なLEDを採用したと思われます。SSBを含むオールモード機は、ビームを振って微妙な信号の変化を読むためでしょうか、メータが残りました。
デザインは同シリーズのTR-8400と揃えてあります。
145.0MHzにおける調整前後のS特性は左図のようになりました。(このリグはS表示ではなく、LEDバーグラフが1・2・3・4・5・6・8・10で点灯するようになっています)
「S」という表現が適当か微妙なところですが、S2以下が表示しにくくなっています。
最終調整で、入力20dBuでフルスケールになるように調整しました。
![送信電力](tr7700/power.gif)
パワーはやや少なめでした。145〜145.8MHzで10Wちょうど、144MHzでは9Wを割ります。
ドライブ段のトリマとコイルを調整したところ、約11Wまで出力が増加しました。さらにパワー制御の半固定ボリュームを回しきると、12Wまで上昇し、周波数による変化も少なくなりました。(右図)
もう一点注意せねばならないのが、衝撃吸収+ケースとの絶縁?のためにケースに貼られているウレタンフォームです。
長期間に劣化し、ボロボロです。手で触れるだけで表面が外れます。(下写真)
![ウレタンフォーム](tr7700/tr7700-4.jpg)
とりあえず剥がしました。でも適当なものが意外にも入手出来ません!
厚みはせいぜい3mm〜5mm、窓のすきまテープでは厚すぎますし、幅が狭くて数本貼らないといけません。何が適当なのか・・・・・・と思案中です。
(このリグの場合、ケースと部品がショートしそうにないので、敢えて貼らないままにしています)