![レストア](../logo/restore.gif)
2005.4.7作成
2007.10.1修正
2010.9.26追記
2010.11.27追記
2010.11.27追記:
オークションの無断リンクがありました。
以下のページをご参照ください。約3か月は確認可能です。IDは yuusaa812 です。
http://page18.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w57210265
検索を避けようとする手口がミエミエです。
トリオ TR-7200G
☆周波数・モード |
144MHz FM |
☆定格出力 |
非公開 |
☆最大周波数偏移 |
非公開 |
☆送信周波数構成 |
非公開 |
☆受信周波数構成 |
非公開 |
☆マイクインピーダンス |
非公開 |
☆受信方式 |
非公開 |
☆受信感度 |
非公開 |
☆通過帯域幅 |
非公開 |
☆電源 |
非公開 |
☆消費電流 |
非公開 |
☆寸法・重量 |
非公開 |
☆発売年・定価 |
非公開 |
2010.9.26
オークションの無断リンクが依然としてあるので、上記仕様を非公開とします。
このリグの説明
144MHzのモービル機として売れたTR-7200の後継機です。
7200では周波数表示がチャンネルNoでした。これでは周波数がいくつか?を覚えていなければ困ります。実際「チャンネル14へQSY」なんて会話はせず、「144.XXどうぞ」とアナウンスしていたのです。
7200Gでは、周波数が直接表示されるようになりました。144MHz台が青、145MHz台が黄色で表示されます。
(左写真)
また、水晶を1チャンネルずつ購入し追加せねばなりませんから、どの周波数が実装されているか?はオーナーでないと分かりません(オーナーでも忘れます)。受信の水晶が入っている周波数でメータ左下のLEDが点灯するようになっており、実装の有無が確認できるようになりました。
![レストアに使った2台](tr7200g/tr7200g-2.jpg) さて、ジャンク扱いで2台を入手しました。それぞれに短所があり、ケースの塗装が傷だらけ、受信感度が良くない、ツマミ欠け、電源コネクタ破損・・・・。これも2台を組み合わせて「ニコイチ」にします。フロントパネルがマシなほうを基本とし、部品を組み合わせます。後期モデルのようで、もう1台とは内部のプリント基板も異なっていました。
もちろん、水晶もお互いを組み合わせて実装周波数を増やします。
受信部
SGで10dBuの信号を入力するとS表示が1つでした。コイル類を調整するとS5までメータが振れるようになりました。この状態でSメータを調整し、一旦保留していました。
さて、久しぶりにレストアを・・・と着手したのですが、受信感度が芳しくありません。何か変なので調べてみました。
おやおや、アンテナから受信入力までのケーブルが1→2→3→4の経路でアクセサリ端子を通っています(左下図)。以前はアクセサリ端子に9ピンのコネクタを接続していましたが、今は無いことに気づきました。回路が3で直流的に切断されており、静電結合で受信基板へ行っていたようです。アクセサリ端子で接続したところ、正常に受信出来ました。
TR-7200とTR-7200GUを同時にいじっていたので気がつきました。本機種のみ、このような配線になっていたのです。
結局9ピンのコネクタも入手が難しくなってきましたので、送受切り替え部から直接受信基板へ入力するように変更しました。信号は右下図の1→2の経路をたどります。
![改善前](tr7200g/recbefore.jpg) |
![改善後](tr7200g/recafter.jpg) |
改善前の信号入力経路
((部品取り機で撮影) | 改善後の経路
(レストア中のリグで撮影) |
![S特性](tr7200g/smeter.gif) 次に第二中間周波数455KHzのセラミックフィルタがCFR455Dのワイド仕様でしたので、CFR455Fに交換しました。Sメータの振れはほとんど変わりません。フィルタは部品取りのTR-7200GUから抜き取りました。
再度受信回路を調整し、Sメータを25dBuでフルスケールになるように調整して完了です。(F=145.0MHz)
実は30dBuでフルスケールにすべく調整したのですが、25dBu以上で変化しません。飽和しているようです。面倒なので、このあたりで止めます。
受信感度は1uV入力でS/N27dBです。規格を満足しませんが、こんなものでしょう。
送信部
送信部は10W出ていました。ドライバ・ファイナル部のトリマを調整するだけで11.5Wが出ました。
送信もナロー化が必要です。デビエーション計を用い、デビエーションを最大5KHzに調整しました。あとはマイクに向かい、他のリグでモニターしながらマイクゲインの調整を行いました。
ところで、この時代のメインチャンネルは144.48MHzです。メインチャンネルを呼び出すCALLスイッチを押すと、145.00MHzになってくれません。スイッチの配線を変更すれば良いのですが、面倒なので(Hi)手持ちの145.00MHzの水晶を144.48MHzの位置に差し込みました。
その他
受信のアクセサリ端子の件は、回路図を見るまで気がつきませんでした。全く受信しないならともかく、中途半端に聞こえてくるだけに見落としがちです。入手した英文マニュアルはコネクタ無しでも抵抗で接続されていますが、今回の2台はいずれも抵抗がありません。国内仕様なのかな?
(2009.3.6追記)
国内の取扱説明書を確認しました。コネクタを外すと高周波増幅入力に330オームの抵抗が挿入され、受信感度が約10dB低下するようです。
プリアンプを入れるには良い方法なのですが、この時期のニーズを考えたのでしょうか。7200GUで配線が戻ったのは、コネクタの挿し忘れや脱落のトラブル・クレームがあったからではないかとも思えます。
|