レストア
注意!
オークションの無断リンクがあるので、仕様は非公開です。
2008.11.4作成
2010.9.26追記

トリオ TR-2300(2台目)

☆周波数・モード非公開
☆定格出力非公開
☆最大周波数偏移 非公開
☆送信周波数構成 非公開
☆受信周波数構成 非公開
☆マイクインピーダンス非公開
☆受信方式非公開
☆受信感度非公開
☆通過帯域幅 非公開
☆電源非公開
☆消費電力非公開
☆寸法・重量非公開
☆発売年・定価非公開

リグの説明

TR-2300の2台目です。保守部品を取るために入手しましたが、仕様が一部異なっていることもあり、レストアしました。
前期モデル
(本機)
後期モデル
(1台目)
前期モデルのようです。異なる点として分かったのは、バンド切り替えスイッチが後期はR-145-Aですが、前期はB-145-Aになっています。
手持ちの取説は後期モデルだけです。熟読すると、Aは固定チャンネルで送受信可能ですが、Rは受信専用の固定チャンネルです。
前期モデルを動作させると、A・Bいずれも送受信可能です。前期は固定チャンネルが2つ入れられたようです。
内部全体の様子は前期・後期で大きな変化は無さそうなので、写真は省略します。
発振回路に部品の載っていない空スペースがありますが、海外仕様でレピータのために-600KHzする回路が入ります。

不具合点の対処等

電源ケーブルを前オーナーが変更していました。何と裏面に穴を開けてRCAコネクタを追加し電源を供給しています! (右写真)
3Pコネクタの代替として苦肉の策ですが、電源側がオスコネクタですから非常にまずい変更です。
いずれ既存の電源コネクタを1台目と同じく3Pから2Pに変更する予定です。
このリグに触れて気づいたのは、『144MHzの送受信には改造が必要』だったということです。『だった』というのは、1台目ではバンド切り替えをAにし、水晶を追加すれば144.00-144.98MHzの送受信が可能でした。ところが、このリグでは144MHz台は144.00MHzのみで、チャンネル切り替えが出来ません。
PLL ICの設定も全く変化なし、説明書を見るとスイッチAとRは固定チャンネルと記述されています。
1台目は改造されて、たまたま144MHz台をフルカバーしていただけでした。
というわけで、何をすればフルカバーになるのか?と回路図をじっとチェック。バンド切り替えスイッチの回路を変更します。分解して狭い場所を何とか配線し、解決することが出来ました。
従来はAとRはロータリースイッチへ電圧が印加されていませんから、PLL入力P1-P5は全てLです。ショートすれば、145MHz台と同様になります。

受信部

1台目と同様、受信感度が低く使い物になりません。これも中間周波増幅の2SC460を交換か・・・・と見たら、2SC945に交換されていました。トランジスタ互換表では互換品ではありませんが、同等に使えるだろうと前オーナーが判断したようです。
ところが取り付け方向を間違えており、エミッタとベースが逆になっていました。2SC829に交換すると大成功! 受信の不具合は解消しました。
PLLの2SC460の3本も同時に交換し、調整後正常であることを確認しました。
調整後の受信感度は1uV入力S/N32dB(F=145.00MHz)でした。

送信部

パワーは1.0W程度(電源13.8V)出ていました。これもパワー制御のボリュームを解除し、ドライブとファイナルのトリマを調整して最大1.8W出るようになりました。
±10.7MHzの近接スプリアスが-50dBありましたが、ミキサーのバランスVRを回して-60dB以下にしました。