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2006.1.24作成
2007.10.2修正
2010.9.26追記

ケンウッド TM-411

TM-411
☆周波数・モード430MHz FM
☆定格出力非公開
☆最大周波数偏移非公開
☆マイクインピーダンス非公開
☆受信方式非公開
☆受信感度非公開
☆通過帯域幅非公開
☆電源非公開
☆消費電流非公開
☆寸法・重量非公開
☆発売年・定価非公開
 オークションで入手しました。某販売店の方が出品されたもので、不具合あれば返品OKとのことでした。基本的な調整はなされているのでしょう。
2010.9.26
 オークションの無断リンクが依然としてあるので、上記仕様を非公開とします。

このリグの説明

 TM-401の後継機種として発売されました。このリグには、パネル首振り機構とDCLという2つの特徴があります。詳しくは姉妹機であるTM-211(144MHz帯)の情報をご参照下さい。
下部 上部
送信回路(下部)受信・PLL回路(上部)

受信部

 このリグもTM-211同様にトップの高周波増幅はガリウム砒素FET 3SK97でした。
 従来通りSGで信号を入力し各コイルを調整します。高周波増幅入出力のコイル・ヘリカルレゾネータのネジが固く、クリチカルな調整に苦労しました。
 432-434MHzで感度最大にすることを意識したせいか、439MHz台では、以前より感度が低下しています。レピータ周波数は重要性を感じていないので、このままにします。
 改善前後のS表示の変化は下図のようになります。(f=434.00MHz) Sで2-2.5程度UPします。
 PLLの周波数は問題ありませんでした。
調整前調整後S特性

送信部

 入手時の出力は約15Wでした。サービスマニュアルに従ってパワー調整を解除し、ドライバ回路を調整したところ、何と!21W出ました。
スプリアス特性 さすがに電力増幅のパワーモジュール(M57729)に無理をかけると思い、15Wに調整しました。バンド内でほぼフラットです。
 スプリアスも問題ありません。
   f=433.00MHz X:200MHz/div Y:10dB/div
 送信周波数も誤差200Hz以内です。(私の周波数カウンタの精度のほうが怪しい?)
 マイクゲインのレベル、デビエーション調整も不要でした。

その他

 スピーカーが内蔵されていない点はTM-211と同じですので、省略します。
リピーターのシフトスイッチ あと気になるのは、リピーター運用のための周波数シフトスイッチです(右写真のOFFSET)。
 通常のQSO(シンプレックス)では「S」ですが、「+」にすると送信周波数が受信周波数に対し5MHz上昇します。「-」の場合は、逆に5MHz下がります。
 送信周波数が430〜440MHz以外になると電波は出ないのですが、この範囲内では送信されます。例えば、433.00MHzを受信していて「+」の場合、438.00MHzで電波が発射されます。
 モービル運用の時に、このスイッチが変わっているのに気づかずにマイクを握ると・・・・・・。レピータ運用を楽しむ時もそうですが、周波数の確認が必要ですね。
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