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 違反の事例を こちら に掲載しています。
2006.1.23作成
2007.10.2修正
2010.9.26追記

トリオ TM-211

TM211
☆周波数・モード 144MHz FM
☆定格出力 非公開
☆最大周波数偏移 非公開
☆マイクインピーダンス 非公開
☆受信方式 非公開
☆受信感度 非公開
☆通過帯域幅 非公開
☆電源 非公開
☆消費電力 非公開
☆寸法・重量 非公開
☆発売年・定価 非公開
2010.9.26
 オークションの無断リンクが依然としてあるので、上記仕様を非公開とします。

このリグの説明

 TM-201の後継機種として発売されました。このリグには、パネル首振り機構とDCLという2つの特徴があります。
 まず、首振り機構ですが、パネル面が上下に30度ずつ動かせます。モービルでリグをセッティングした際、運転席から見やすい位置に動かせるように・・・・という工夫のようです。評判はイマイチのようでした。
 メンテナンスで分解するには少し手間が増えます。
上向き 通常 下向き
上向き通常下向き
 さて「DCL」ですが、今は幻となった機能です。DCLとは、Digital Channel Linkの略で、マイコン制御によって空きチャンネルを探してくれるシステムと説明書に記されています。要約すると、以下のような機能のようです。
・5ケタの数字コードとコールサインを登録し(パーソナル無線と同じ原理?)ておくと、コードの一致した相手のみでスケルチが開くので、待ち受け受信に不要な信号が入ってこない。
・メインchで呼び出した後、空き周波数を探してくれる。
・QSYした周波数が正しいかを確認してくれる。
・コールサインを電波内に自動的に発射する。
 うろ覚えですが、ヤエスとアイコムが類似しているものの異なる仕様のAQSを発表していました。規格統一がままならないうちに、評判が芳しくないことから消滅した機能だったようです。もちろん、今後このリグでも利用する予定はありません。
下部 上部
送信回路(下部) 受信・PLL回路(上部)

受信部

 トップの高周波増幅は、430MHzのプリアンプの製作記事でおなじみのガリウム砒素FET 3SK97でした。
 従来通りSGで信号を入力し各コイルを調整します。
 低い周波数の感度が良くないようですが、FMでは使えない周波数ですから気にしません。繰り返し調整しましたが、元々の性能が良いからか、調整では改善されない点があるのか、効果は少ないように感じました。
 Sで2程度UPします。
 受信周波数改造がされており、144.00〜154..90MHzまで受信可能でした。改造箇所が分かったので、元に戻しました。
調整前 調整後 S表示
調整前 調整後 S表示(F=145.00MHz)

送信部

スプリアス特性 入手時の出力は約12Wでした。サービスマニュアルに従ってパワー調整を解除し、ドライバ回路を調整したところ、19Wのパワーが出ました。
 ここまでの電力は不要ですし、発熱の問題もありますので、現在は15Wに調整してあります。バンド内でほぼフラットです。
 スプリアスも問題ありません。
   F=145.0MHz X:50MHz/div Y:10dB/div

その他

 スピーカーが内蔵されていません。モービル機がオーディオ同様ダッシュボードに入ったり、音声の聞きやすさから外付けが多くなったからでしょうか。価格を7万円以内にするための策かも?
 スピーカーは内蔵すべき、という声が多かったのでしょうか、後継機のTM-221では再びスピーカーがついています。
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