レストア
注意!
オークションの無断リンクがあるので、仕様は非公開です。
2006.6.17作成
2007.10.5修正
2009.5.4追記
2010.10.5追記

アイコム IC-38

☆周波数・モード非公開
☆定格出力非公開
☆最大周波数偏移非公開
☆送信周波数構成非公開
☆受信周波数構成非公開
☆マイクインピーダンス非公開
☆受信方式非公開
☆受信感度非公開
☆通過帯域幅非公開
☆電源非公開
☆消費電力非公開
☆寸法・重量非公開
☆発売年・定価非公開

リグの説明

前モデルのIC37に比べ、奥行きが短くなり(177D→148.5D)、大変コンパクトになりました。にもかかわらず、オプション装着(トーンスケルチ)が可能ですから、驚きです。チップ部品は使われていないようです。
上面図 下面図
マイクは後ろから出ているケーブルに接続します。ケンウッドのTM-211・411もこの方式でフロントパネルがすっきりしますが、モービルで固定する際にマイクの延長コードが必要なこともあり賛否両論だったのではないでしょうか。
IC-37ではレピータのトーンがオプションでしたが、本機ではプログラマブルトーンが実装されました。トーン周波数も38種類変更できます。当然ながら、初期値は88.5Hzです。

受信部

高周波増幅は2段で、それぞれ3SK121・2SK125が使用されています。前モデルのIC-37から採用されており、手持ちで知るかぎりIC-2300に続いて同じ構成です。
初期データを取り、まずまずでした。いつものように431MHz・438MHzの2点で繰り返し調整をしたのですが、思ったほどの効果が出ません。性能劣化がほとんど無いようで、一方の感度アップを試みれば他方が悪化する、という繰り返しです。
改善効果なし!という結論に至りました。
調整前 調整後 S特性(F=434.00MHz)
ボリュームが劣化しているようで、反時計方向へ回しきっても少しノイズが出ます。手がけているアイコムのトランシーバで3台目です。まとめてパーツを注文し、交換する予定です。

送信部

初期状態でHIGHパワーで10-11W、LOWパワーで1.1-1.2Wの出力が得られました。
HIGHパワーの出力調整ボリュームを解除すると、最大19Wも出ます!パワーモジュールはSC-1012(アイコムブランドだが、東芝か三菱製?)、このままドライブを調整しても変化がないので、再度ボリュームを回して14W程度に抑えました。
スプリアス特性は右のように良好です。
  F=433.00MHz、 X:200MHz/div、 Y:10dB/div
今回は-60dB以下の成分が分かるように表示しましたが、方向性結合器が上限500MHzなので、スプリアス成分の精度は当てになりませんHi。
周波数のズレは約200Hz、PLLのトリマを調整しましたが、わずかに触れるだけで200Hz簡単に変化します。神経質になってもキリがありませんので、適当なところで止めました。

その他

最後になって気づいたのですが、液晶表示のバックライトが暗くなっていました。左半分だけなので、ムギ球が1本切れているようです。手持ちのムギ球と交換しました。(写真だと分かりにくいかも・・・・)
交換前 交換後
ムギ球も特殊部品になりつつあります。入手困難になることを想定し白色LEDもストックで持っていますが、ランプは通常は1個ではなく複数個使用していますから、明るさのバランスを考えると全数交換せねばなりません。
LEDは電流を制限する抵抗も必要です。耐久性はLEDが勝るでしょうが、スペースが無いリグは、まだムギ球のお世話になりそうです。