JA0IAA

☆☆ 2002年WW PHONE CONTEST

2007/9/15 加筆

春のリベンジを・・・

 春のWPXコンテストは、2日目のコンディションがさえなかったものの、まあまあの成果が出ました。28MHzのコンディションももう下火、もう一息でQSO出来なかったEntityとQSOを今シーズンに・・・と考え、作戦を立てました。
 ロケーションは平地とはいえ、実績のあるところです。愛用のアンテナからより飛びのよいものに変更したいと考えました。
 当初はクワッド系を検討しました。打ち上げ角が低く、DX向きという定説からです。ところが、垂直方向にエレメントがあるとアンテナを実際に上げる時に苦労しそうです。
 私のアンテナはタイヤベース+おばけポールを伸ばしていく方式です。エレメントやスプレッダーが車に接触してしまいます。また、エレメントの長さも未知数です。雑誌データはエナメル線のような表面被覆の無いエレメントですが、移動で繰り返し使用するにはビニール被覆のIV線が適当です。でも、ビニール被覆の誘電率の影響でエレメント長は変化するはずです。
 現地で調整するわけにもいきません。デルタループのようなパイプにすればマシか?とも考えたのですが、コンテスト当日まで時間が不足していることもあり、現状の八木を設計変更してみることにしました。

設計変更するが・・・

 従来のアンテナは手元の雑誌から設計データを計算して決めていました。しかし、ゲイン・SWRともやや不満があったので、最新のアンテナ設計ソフトを入手してシミュレーションすることにしました。
 ソフトはMMPC for Winです。クワッド系アンテナの設計ソフトと思っていましたが、八木も設計出来ます。一般にエレメントは異なる径のパイプを組み合わせて作製しますが、このソフトはこれらを全て入力してシミュレーション出来ます。以前のソフトはこれが出来なかったのです。
 このあたりは別途ページで紹介してあります。
 PCの設計データがどこまで信用出来るか?という問題はありますが、データを元にして改造を終え、当日を迎えました。(ぎりぎりに準備を終えたので、事前チェックが出来なかったのです!)

当日になりました!

アンテナを上げた直後 土曜日朝よりヤルゾ!と言いたいところでしたが、低気圧の影響で10月下旬にしては異例の寒さ!風もあります。
 不安を抱えつつ家を出発、いつもの場所へ到着。風が吹く中をアンテナを上げてSWRを確認すると、28.4〜28.5MHzで最低となり1.2。共振点はほぼ計算値通りでした!(悪運が強いHi)
 スタブの長さを変えればもう少し追い込めそうですが、風が強いのでアンテナの上げ下ろしが大変です。このまま使うことにしました。
 一応、上がった状態の写真が右です。ステーは張っていません。(土手の上なので、一方向が張りにくいのです)
 また、従来のアンテナの高さは7mでしたが、今回は別のポールを一部使用して9m近くまで上げました。
 それにしても寒そうな空です・・・・。

さて参戦!

 10JST過ぎから運用開始、いつもの通りローエッジ(28.300MHz)から上がりながらコールしていきます。飛びはまずまずのようですが、30分ほど前まで強力だったイーストコーストが弱くなり、あまり聞こえません。この開始時間の遅さが、W/Kが苦手な理由ですHi。
 1025JSTにFO/IK2GNWをGet。ただのFOと思っていましたが、Austral I.だったようです。
 今年もLUがジャンジャン聞こえます。片っ端からコールする一方、HC8をGet。南米が大半で時々Wをコール、ついでに5W1もGet。
 JH1IED須藤さんがCQを連発していたので、「頑張ってね」と激励。お昼過ぎから、東南アジア・オセアニアを片付けながらZL7(Chatham)を発見しQSO。14時過ぎには東欧・ヨーロッパロシアが入感。コールしながらクリアな周波数を見つけてCQを出したのが15JST、20分くらい呼ばれ続けました。この快感、いいですねHi。
 再び呼びに回り、16JSTにSV5(Rhodos)を発見、何とかQSO。普通のSV、SV9(Crete)も続けてGet。1830JSTにMU0C(Guernsey)とQSOする等、EUを呼びまくりました。
 合間に発見したのがTY、ZD8のアフリカ。呼べどもパイルが厚く厳しかったのですが、ようやく19時過ぎにTY0T、30分後にZD8ZをGet。
 またアフリカが出来た、と喜んで20時過ぎにQRT。
 順調そうに書きましたが、車の外は相変わらず寒く強い風が吹いています。明日はどうなるやら・・・・。

何と二日目は・・・・

 朝6時過ぎに目覚めると、外は強風。夜中も吹き荒れていました。移動屋にとって、風は天敵そのもの。今日はダメ!と朝のカリブを夢に見ながら、また寝ましたHi。
 しばらくして外を見ると、少し風が弱まった様子。再び昨日と同じ場所へ行くことにしました。(やる気だけは十分にある)
 土手の上はまた強風で季節外れのあられが降る状態でした。ビームを上げるどころかダイポールも難しく、諦め半分モービルホイップで再挑戦を開始したのが10JST過ぎ。コンディションも良くなく、オセアニア・東南アジアと2時間で15局QSO。APが聞こえ、数回コールし何とかNR交換完了。
 風も気持ち程度収まったのと、コールバックの悪さに音を上げてダイポールを立てたのが13JST前。T32、FO、V7、KH0とオセアニアを埋めた後に1430JSTころにJY、そしてZS6が入感し辛うじてGet。この日はビームがないので、もっぱら呼びに回る一方でした。
 それでも10QSO/hのペースでゆっくりとNRを交換していると、1830JSTにEA8、TAを発見しGet。コンディションが落ちてきた19JSTにQRTしました。

天候さえ良ければなぁ・・・

という思いが残りました。珍局も聞こえましたが届かず、ビームがあれば・・・という言葉が頭から離れませんでした。
 サイクル23もそろそろ終わり、来春は望めないかもと思っています。
 しかし、マイナー思考は考えもので、Newがいくつか増えたのは良しとせねばなりません。今回のNew on 10mは FO(Austral)、5W1、ZL7、SV5、IS0、GU、TY、ZD8、JD1、AP、T32、FO、TAの13Entityでした。見方を変えれば大収穫です。
トップページへ