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2011.6.18
CQ出版社 ワイヤアンテナハンドブック 1983年発行
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「第15版」とあるように、増刷が繰り返された書籍で、アンテナ製作の入門書として大変すばらしい内容と思います。
もちろん、現在でも実用になる内容が多数あります。
今やアンテナは既製品が当たり前で、ありふれたワイヤアンテナでも購入する場合が多いとか。材料入手が難しい、耐久性を持たせるには市販品が不可欠・・・・理由はあると思いますが、自作可能な限られた分野です。自力で寸法を計算し、組立てて活用して欲しいものです。
この書籍の良いところは、工作のノウハウが細かく書かれている点です。アンテナやステー線のフエ巻の方法、覚えている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。絶縁する碍子も、今はプラスチック製のようですが、耐久性を高めるには末端処理を正しくしなければいけません。私自身は、移動運用がほとんどだったので、結構雑でしたがHi。
ハシゴフィーダーの自作も、今は過去の遺産になりつつありますが、ベーク丸棒を用いた方法が解説されています。
ハシゴフィーダーの自作も、今は過去の遺産になりつつありますが、ベーク丸棒を用いた方法が解説されています。
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右図はダイポールの例です。
高調波アンテナ(半波長の整数倍に長さで動作するダイポール)や2組以上のバンドのダイポールを同時給電するマルチバンドダイポールは自作も可能です。
ツエップ(改良されたメーカー製が市販されていますが、オリジナルはハシゴフィーダ給電)・ウインドムはリグとのマッチング回路が必要で、一部マニアに限られるかもしれません。
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トラップ1組(2個)でWARCバンドを除く3.5から28MHzまでをカバーするアンテナで、30年以上前に自作し3.5MHzで活躍してくれました。
考案者のコールが付いたアンテナで、今は名称を聞く機会もなく、類似品が「マルチバンドダイポール」と紹介されていますが、また作ってみたい(30m以上張れる敷地がありませんがHi)願望は持っています。
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こんなハム密集地帯があったら、QSOどころではなさそうです。