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2014.11.19
CQ出版社 リニアアンプスタイルブック 1992年発行
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表紙の写真を見ると、数百−XkW出力のアンプの記事ばかりの印象を受けますが、10Wリニアアンプの記事も揃っていますから、ビギナーでも心配ありません。
最初に真空管・トランジスタ・パワーモジュールの動作原理および並列運転の原理を掲載しています。わずか26ページですが、後でおおよそ理解しておけば良い程度の記事です。
理論ばかり長々と書かれているのではなく、製作実例に重きを置いています。
理論ばかり長々と書かれているのではなく、製作実例に重きを置いています。
パワーモジュールは随分前に製造中止になり、新規製作の参考にはなりませんが、古いリグのリニアアンプ・ブースター部の修理・改造には有用な情報となります。ディスクリートのトランジスタも旧製品ばかりですが、互換品が入手出来れば(リニアアンプ向けのトランジスタは品切ればかりですが)同様でしょう。
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比較的有名な4X・4CXシリーズの他に、ハイパワーが可能な3CX・88シリーズの製作記もあります。(ハイパワーは、当時の法規上の理由で海外の記事です)
発行当時のJAは、28MHz以上はEMEの目的を除き上限50Wです。低電力変調のAMでドライブする場合、効率20%なので入力250Wまでが電波法上認められます。この仕様で製作すればAMは問題ありません。
実際は、AM運用はほとんどなかったと思いますが・・・・。
実際は、AM運用はほとんどなかったと思いますが・・・・。
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現在の法規でも検査に合格するのか不明な記事は、合法の範囲に収まるように設計変更するか、自分自身の設計に思想を展開するかに止めるべきでしょう。
ハイパワーには縁遠い私には、参考になるのはせいぜい200Wくらいです。