2014.11.25

電波新聞社 アンテナクラフトマニュアル(アンテナ製作マニュアル2) 1994年発行

電波新聞社のアンテナクラフトマニュアルです。ラジオの製作の別冊で、「アンテナ製作マニュアル2」というサブタイトルが付いています。前に「アンテナ製作マニュアル」という雑誌が発行されており、第2弾です。
B5版で全208ページの初版を\1,750(税込)で購入しました。
「ラジオの製作」の読者向けとして、初心者に分かりやすい記事構成になっています。
ざっと見て、HF・VHFのバーチカル・GP、ダイポール、ループ系、小型の八木、その他特殊アンテナ、測定器等の製作が紹介されています。
HF帯の記事は少なく、特にHFのワイヤダイポール系は14MHzのインバーテッドVだけです。入門者向け雑誌なら、1・2アマしか許可されない14MHzではなく、7MHzか21MHzのほうが好ましいでしょう。エレメント長や使用部品の変更点を追記するだけで、他バンドへの展開が出来ます。
もちろん、経験のあるベテランなら応用は簡単ですが、ベテランはこの本を購入し参考にはしませんHi。
バーチカル・GP・ヘンテナなどローコストのアンテナが大半で、八木系のアンテナも50MHzの3エレメントHB9CV止まりです。
21MHzの2エレクワッドが、辛うじて?本格的なアンテナと言えるでしょうか。
低予算でアンテナの実験を楽しむには結構ですが、実運用で活用するには物足りなさを感じます。
記事に必要な製作経費に限りがあったのかもしれませんが、もう少し使えそうなアンテナがないと役に立ちません。
表紙の430MHzのスタックは、製作記事と無関係です。
当時の同誌の著者数名に声をかけ、取りあえず仕立てた本という印象です。