2015.11.30作成

FCZ研究所 アンテナインピーダンスメータ

FCZ研究所のアンテナインピーダンスメータです。アンテナのインピーダンスとSWRを簡易的に測定する機器です。
FCZの寺子屋シリーズキットNo118を購入、組み立てました。
写真左側のBNCコネクタに10-1Wの高周波電力を加え、右側のBNCコネクタにアンテナを接続します。
メータからインピーダンス・SWRを読み取りますが、メータを振らせるために電池が必要です。
キットでは単5電池を使用しています。
原理は至ってシンプルです。右に説明書一部を抜粋しました。
RF inに高周波電力を供給します。出力インピーダンスは50オームなので、トランスで100オームに変換します。
Rxにはアンテナを接続します。
e1・e2の高周波電流を整流してメータを振らせます。左にメータを拡大して示します。
まずe1側でフルスケールになるようにボリュームを調整した後、e2に切り替えます。アンテナが50オームなら、メータの振れが半分になるわけです。
内部の配線は、説明書をもとに行いました。共通アースラインはメッキ線では高周波としては不十分と考え、同軸ケーブルのアミ線を用いました。
HFなら十分でしょう。
メータは安価なラジケータです。今は入手が難しいでしょうか。目盛版を取り外し、付属の目盛版(紙です)を貼り付けます。
高周波電力として標準信号発生器(SG)、アンテナとして50オームのダミーロードを接続してみました。
動作はするのですが、目盛通りにフルスケールをセットするとインピーダンスが少なめに計測されます。メータ目盛の作成誤差でしょう。
電池は背面の外側に取り付けました。もちろん説明書では内側ですが、電池を消費するたびにネジを外して入れ替えるのが面倒ですし、何よりも電池の液漏れが心配です。
上手く動作せず、「電池切れかな?」と開封したら液漏れで電池ケースとその周辺が汚れてボロボロ・・・・という経験はありませんか。
滅多に使わない機器は、必要に応じて電池を外しておいたほうが安心です。
単5電池が用意されているのは、内部スペースの都合です。 電池を外部に付けるなら、単四電池が便利ですね。