14/21MHzバンドパスフィルタ

2011.8.30作成
目的
バンドパスフィルタ 某OMのシャック整理で、14MHzと21MHzのバンドパスフィルタを各1個いただきました。インターフェアだけでなく異なる周波数の同時運用で受信の影響を緩和するために利用しますが、メーカー製の特性が気になってきたのでデータを取りました。
定格
 フィルタはシンワ製で、14MHzがタイプ1120、21MHzがタイプ1130と記されています。大きさから見て、100Wで十分使用可能なはずです。
 中を開けてみたいのですが、4隅を止めたハトメをハンダ付けしてあり、容易に外せません。(簡単に外せるのではシールド効果が心配です)
通過損失
 SG(HP8656B)から0dBmの信号を入力し、出力をスペアナTR4131に接続して特性を評価しました。
 14MHzのフィルタと21MHzのフィルタの特性を、1-30MHzの全体の特性と、中心周波数付近に分けて表示します。
  1-30MHz特性 中心周波数付近 
14MHzフィルタ
1120
1-30MHz特性 8-20MHz特性
21MHzフィルタ
1130
1-30MHz特性 16-28MHz特性
 通過帯域の損失が1dB前後ありますが、妥当なところです。
 しかし、10MHz以下の損失が少ないのは意外でした。ローパスフィルタ数段にハイパスフィルタを1段加えたような構成なのでしょうか。
 今のリグで低調波が出ることはまずありません。地デジ化でTVIの心配も減ったので、受信側のフィルタで活路を見出してみます。